子育ては10歳までが勝負 子どもの脳を育てる「言葉がけとかかわり方」
子どもの脳を育てる「言葉がけとかかわり方」 1つ目が「前向きでポジティブな言葉がけ」 2つ目が「自己決定できる言葉がけ」 そして3つ目が「子どもを中心におく応答的かかわり」 そして最後の4つ目は「発達に合わせた言葉がけとかかわり」となります。
まず、1つ目の「前向きでポジティブな言葉がけ」とは、どのようなことかを説明しましょう。 これは読んで字のごとく、否定的な言葉やネガティブな言葉は使わないようにして、なるべく前向きでポジティブな営葉を使うようにしましょう、ということです。 言葉は、昔から「言霊」(ことだま)といわれて、その一つ一つには、 魂が宿っているとされてきました。 そのため言葉というものは、ときに励ましや応援の愛情のエネルギーとなり、ときに暴力的で相手に傷を負わせるような負のエネルギーになることがあります。 ですから脳がほぼ完成する 10歳までは、子どもに対して、できるだけ前向きでボジティブな言葉をかける必要があります。 そのため日頃から前向きな言葉、背定的な言葉、元気になる言葉がけをすることが大切になるわけです。 具体的には、「よくできたね!」「素晴らしいね!」「いつもがんばっているね!」など、結果そのものよりも、そのプロセスを誉めることがポイントです。 例えば、宿題をなかなかしない子どもに対して「早くやりなさい」という言葉よりも「宿題を済ませて遊ぼうね」という言葉の方が、 ボジティブな言葉がけになります。 良いのは、子どもの行動ややり方を否定することなく、認めてあげる方向で接するのが良いとされています。つまり、その子の可能性に対して、希望を持たせてやるやり方・接し方です。 これができないお母さんがいますが、子どもの脳の発達のプロセスを理解すれば、おのずと前向きな言葉やボジティブな言葉がけができるようになると思います。 逆に子どもにとってマイナスになるのは、後ろ向きの言葉(例:「どうせやってもできっこないよ!」「お前には無理!」など)や、 ネガティブな言葉(例:「才能がないんじゃないの」「不器用な子ねえ」など)、 さらに否定的な言葉がけ(例: 「また途中であきらめるんだからやめた方がいいいよ」「所詮、無駄だよ」など)です。 これらを日常的に使っていると間違いなく子どもの脳に傷がつき、脳が順調に育たなくなります。 特に3歳から6歳くらいの子どもの吸収力はピークにありますから、この時期の子育てでこうした言葉を使っていると確実に子どもは脳にダメージを受けてしまいます。