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うちの子は「慎重派?」「楽観派?」子どもの本音を見分けるヒント

子どもの思いをもっと知ることができたら、子育ての不安が少なり、 子育てがより楽しくなると思いますが、どんなことに気をつけると良いのでしょうか?

これまで子育てについてたくさんの方にお話を伺ってきましたが、 多くの方は正解がないことに対して、当たりをつけて進めていくことに不安を感じているようです。 テスト範囲がわからない中で勉強することと似ていて、手応えが偶然ある時もあれば、 何をしても手応えがない時もありますが、そこにある程度の目安があると行動しやすくなります。 子育てにおいては、子どもが何を望んでいるのか、どんなことを嫌がるのかを知って接することができると、気持ちが楽になると思います。 この目安をつけるにあたって、心理学上では「楽観派」と「慎重派」に分けられるという考え方があります。 どちらが良い悪いということはありませんし、それぞれに良いところがあります。

「楽観派」は「最後は何とかなる」と考えます。 「慎重派」は「何とかならなかったらどうしよう」と考える傾向があります。

「楽観派」は裏表がなく、思ったことを口にしやすいので、まわりがビックリするようなことや、好き嫌いもはっきり言いますが、そもそも裏表がないので、本音は嫌味なくまわりに受け入れられやすいです。 その言葉が子どもの思いと捉えて接してみてください。 「慎重派」は本音を言うことにリスクを感じるため、本音を知られたくないと思っています。 失敗したくない気持ちが大きく、過去の失敗を気にしやすい傾向がありますので、そんな子どもには即答を求めず、返事をゆっくりと待ってあげるといいと思います。 例えば、ママ·パパが「楽観派」、子どもが「慎重派」の場合、 ママ·パパが子どもを心配して「大丈夫?」と聞いた時に、子どもが「…大丈夫…」と答えたとします。 すると、「楽観派」のママ・パパ自身は裏表がなく本音を言う傾向があるので、 相手も同じと思い「大丈夫なのね!」と納得してしまいますが、 実は「慎重派」の子どもの「…」に本音が隠されていることがあるのです。 「慎重派」の子どもには、その本音を見落とすことのないよう、玉ねぎの皮を1枚ずつ剥くようにゆっくり寄り添いながら、思いを聴いてあげるといいと思います。 子どもの本音を聴くことができたら、ママ·パパの安心に繋がり、楽しい子育てになりそうですね。

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